息子が初めて試合に出た日のことは、今でもはっきり覚えています。
テニスを始めて、7ヶ月ほど経った小学2年生の頃でした。
もちろん、公式試合ではなく、スクール内で行われたトーナメント形式の練習マッチ。
それでも、息子にとっては初めての「試合」でした。
対戦相手は、息子より1つ年下の小学1年生の男の子。
小2と小1の試合です。
セルフジャッジのため、アウトやインの判定も、カウントも、すべて子どもたち自身で行います。
コートの外にいる私たち親は、口出しはできません。
試合の進め方は、なんとなく分かっている様子でしたが、
ポイントごとのスコアは、途中で分からなくなってしまう場面もありました。
けれど、それは低学年ではよくあること。
今でも、高学年の試合でも時々見かける光景です。
試合の結果は、完敗でした。
おそらく、1ゲームも取ることができなかったと思います。
サーブも思うように入らず、
ラリーも続かず、
あっという間に試合は終わってしまいました。
それでも、息子なりに一生懸命ボールを追いかけていました。
試合のあと、相手の親御さんとお話する機会がありました。
「セルフジャッジがうまくできていなくて、すみません」と、丁寧に声をかけてくださいました。
私は、
「こちらこそ、試合の流れも分からず、申し訳ありませんでした」
とお伝えしました。
優しく見守ってくださったことに、心から感謝しています。
その方は、きっと覚えていらっしゃらないと思います。
けれど私にとっては、
つたない息子の初めての試合の相手をしてくださり、
温かく見守っていただいた、忘れることのできない大切な一日です。
あの日の経験が、息子にとっての本当のスタートだったように思います。
負けた悔しさも、
試合の緊張感も、
すべてが、今につながっています。
同じようにテニスを頑張るお子さんを支える方の参考になれば嬉しいです。

